海外文学
カフカ:変身
文庫本裏表紙より引用
ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見するグレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか・・・・・・。謎は究明されぬまま、普段と変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。
変身【あらすじ】
ある朝主人公の青年グレーゴルは、巨大な虫になっていました。
その日は、仕事で出張の予定でしたが、出張旅行のための出発時間を過ぎていることに気付きます。
同居する家族は声をかけますが、虫になっている為出られません。
出張旅行の出発に遅れたため、グレーゴルの様子を見に支配人がやってきます。
弁明をする為にグレーゴルは部屋から出ると、虫の姿になったグレーゴルを見た人たちはパニック状態になります。
最後には、父親のステッキによって自室に追い立てられ、外から鍵を閉められてしまいます。
その日以来、グレーゴルは自室で閉じこもり生活することとなりました。
グレーゴルの世話は、妹のグレーテの役目となりました。
始めは部屋にじっとしていたグレーゴルは、天井を這い回る喜びに目覚めました。
グレーテはこれに気付き、家具を彼の部屋から片付けようとしました。
グレーテは母親と協力して家具類を運び出しはじめましたが、グレーゴルは人間だった頃の痕跡を失うのがイヤで、自分の意思を伝えようとしました。
そうして、母親の前に姿を現しましたが、その姿を見た母親は気を失ってしまいました。
その様子を見た父親は、グレーゴルにリンゴを投げつけ、グレーゴルに深い傷を負わせてしまいます。
グレーゴルはリンゴが背中にめり込み、満足に動けなくなってしまいます。
生活が苦しくなってきた一家は、家の一部屋を3人の紳士に貸し出します。
グレーゴルの部屋は貸し出した部屋に有った、邪魔な家具を置いておく物置となってしまいました。
ある日、グレーテがバイオリンを紳士たちの前で弾いていると、グレーゴルが感動してしまい、紳士たちの前に姿を見せてしまいます。
紳士たちは、グレーゴルの姿を見て怒り、グレーゴルの家から出て行ってしまいました。
グレーゴルは部屋に戻り、家族への愛情を思い返しながらそのまま息絶えてしまいました。
その後、休養の必要を感じた家族は仕事を休み、3人で散歩する。
久しぶりに外に出て、それぞれの仕事について話をしてみると、なかなか恵まれていて、将来の希望も持てることが分かってきた。
それに娘のグレーテは長い間の苦労きたからか、美しく成長していました。
両親は、そろそろ娘の結婚について考えさせられることになりました。
変身【読書感想文】
巨大な虫と聞いて何をイメージしますか?
私は、大きなアゲハの幼虫をイメージしてしました。
起きると虫になっていたという奇妙な設定で始まり、最後まで謎解きをしてくれず、ついには死んでしまうというストーリーは、インパクトがあります。
読み終わると、まるで子供の頃に悪夢を見て最後まで見ずに親に起こされてしまい『続きを見たい』とか『もう一度みたい』とか、そんな気分にさせられたことを思い起こさせてくれます。
この本を初めて読んだのは高校生の頃だと思います。
当時はまるっきり理解できませんでしたが、今読み返してみると、少しだけ理解できるようになっていました。
虫になってからのグレーゴルを、現在の日本の引きこもりに置き換えてみると理解が進むのでは無いでしょうか?
グレーゴルは言葉を理解していました。例えば両親や妹の感情を理解することが出来ました。
でも自分の気持ちを伝えることは出来ません。
無理に伝えようとすると、両親から傷つけられてしまいます。
悲しくて、ご飯ものどをとおらなくって死んでしまう。。。みたいな理解をして、グレーゴルに感情移入して読んでみてはいかがでしょうか?
関連記事
- カフカ:変身
- ある朝、グレーゴル・ザムザは自分が巨大な虫に変身しているのに気付く。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://ct-life.com/mt/mt-tb.cgi/27

コメントする