読書感想文の書き方

読書感想文への批判はとても多いです。

曰く、「読書嫌いを助長する。」

曰く、「作者が何を言いたいかを問うて何になる?」

この批判について、文才がなくても書ける小説講座のおわりにで、著者の鈴木信一さんはこんな事を言っています。

「感想」や「思い出」などは、本来どこにもありません。あったとしても、それは靄のように形の定まらないものです。「感想」も「思い出」も、書くからこそ形が見えてくるのです。

わかりますでしょうか?

この文章の意味がわからない人は、「読書量が足りない」、なんてことは言いません。

何かに対する感想は文字にすることによって形を定めることが出来るということです。考えを深くすることが出来るということです。

具体例で示します。

例えば夏の晴れた日に青空に浮かぶ雲を見て「なんかすごいな」と感じたとします。

この『すごい』を感じた事は何だったのかを文字にするためには、何にすごいと感じたかを自問して、決める必要があります。

「夏の青空の青と雲の白の色のコントラストが今までに見たこともないほどくっきりしていて」すごかったのか。

「白い雲が形を変化させながらあっという間に大きくなってしまったのが」すごかったのか。

書くことは、自分がすごいと思ったことをじっくり考えて特定する作業な訳です。

「読書感想文」にしても「遠足の思い出」にしても、それらに対する批判には、<では、何についてなら書かせてよいのか>という視点がいつも抜けています。

自分の考えを深めるために、自分の考えを文字にするのはとても大切なことだと思います。

読書をして感じた事を文章にすることは、自身の考えを深めるための最適な訓練法ではないでしょうか?

読書感想文を書く為の読書が終わったら、赤ボールペンで汚れ、付箋が貼られた1冊の文庫本が出来上がったはずだ。

ここから、読書感想文を起こす為に、赤ボールペンで線を引いた箇所を、ノートに転記しよう。

ノートに写し終わったら、その抜き出した文章は、何故興味を引いたかをじっくり考えよう。

自分が興味を持った部分なので、絶対に理由が有るはずだ。

こじ付けでも良いので、とにかく理由を考えよう。

抜き出した文章全てに、理由が付いたら、今度は最も興味が有った部分を3個選び出そう。

この3個というのがポイントで、多くの人が同じ本を読んで、興味がある部分を1つあげろと言われると、確実に重なる人がいる。2つあげてもなお、かぶる人が出る。

3個あげると、かぶる人は皆無になる。

この3つの選び方が、個人の感性であり、その人の生き方/考え方を色濃く指し示すこととなる。

3つあげた後に、いよいよ読書感想文を書いていこう。

読書感想文を書く為の本を選んだら、一気に読んでしまおうと思うかもしれない。

でも、少しだけ待って欲しい。

本を読むことに、『読書感想文を書く』という明確な目標を持とう。

何も目的も方法論も持たず、読書してしまうと、読むことだけが目的となって、感想を書く為に再度読み直すことになりかねない。

『読書感想文を書く為』の本の読み方には方法がある。

まず、赤色のボールペンと付箋を持って本を読もう。人によっては黄色のマーカーとかマジックとかいろいろ好みは有るが、文庫本の安い紙質には、ボールペンが最適だと思う。

赤いボールペンを持ったら、本を読みながら、気になった部分に線を書き入れよう。

本を汚すことをためらわずに、どんどん線を引こう。

線を引いたページには、後で見直せるように、付箋を貼り付けておこう。

線を書く部分にルールは無い。本当に自分が気になったところだけに線を書いて読み進めていこう。

読書感想文を書く為に、絶対に必要なもの。それは『本』。

けれども、闇雲に本を選ぶというのも難しい。

そこでお勧めなのが、出版各社で『なんとかの100冊』といったキャンペーンを行うので、そこから本を選ぶ方法だ。

キャンペーンは出版社の文庫本のうち、出版社自体が選んだ本である為、何を選んでも大きな外れはないだろう。

自分の感性に合ったタイトルの文庫本を選ぶと良いだろう。

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